絵で見る玄米と白米の違い
上の図では左が玄米、右が白米です。
玄米を精米すると、胚芽(はいが)と糠(ぬか)が取り除かれて、胚乳だけの白米になります。
糠は3層に分かれていて、外側から果皮、種皮、糊粉層(こふんそう)と言う層が重なってできています。
ちなみに糊粉層はアリューロン層とも呼ばれます。
なんかカッコいい!
精米で無くなる胚芽と糠にビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
玄米を食べている立場からすれば「それを捨てるなんてとんでもない!」と言いたいです。
多くの人は特に意識せず、精米された白米を食べています。
栄養価グラフで見る玄米と白米の違い
玄米と白米の栄養価をグラフにしたのが上のレーダーチャート。
大きな茶色が玄米の栄養価、小さな白が白米の栄養価です。
白が小さいですねー、つまり白米が玄米に勝ってるところがほとんどない…
それだけ玄米は栄養価が高いんです。
発芽させるとさらに栄養価が上がります。
どれだけ凄いんだよ。
玄米 白米 エネルギー(kcal) 350 356 たんぱく質(g) 6.8 6.1 脂質(g) 2.7 0.9 炭水化物(g) 73.8 77.1 食物繊維(g) 3 0.5 カルシウム(mg) 9 5 鉄分(mg) 2.1 0.8 ビタミンB1(mg) 0.41 0.08 葉酸(μg) 27 12 100gあたりの栄養価 オールガイド食品成分表2015参照
こうやってみると、玄米の栄養価の高さが分かりますね。
胚芽と糠には栄養がぎゅっと詰まってるんです。

白米の方が楽だし美味しいってのは分かります。
私もそう思ってましたからね。
でも上手くやれば手軽で美味しい玄米を食べることができるんですよ。
食べると分かる玄米と白米の違い
ここでちょっと質問です。
あなたはこれまで玄米を食べたことがありますか?
私は小学生の時に初めて玄米を食べました。
「ボソボソしてて不味い、白いご飯の方が美味しい」
これが当時の素直な感想です。
栄養士だった母が白米を玄米に変えたんですけど、家族から大不評でした。
「健康にいいから食べなさい!」と母は家族に言い聞かせ、一ヶ月くら粘りました。
でも気づいたら玄米は白米になっており、我が家の食卓に平和が戻ってきたんです。
後から母に聞いたところ、面倒だし不味いし文句言われるし、さすがに続けられなかったそうです。
せっかく作った料理を不味いって言われ続けるのはつらいですよね。
白米と同じ方法で炊けば、今も昔も玄米は美味しくありません。
炊き方を間違えると、味で白米には勝てない。
水気が無くてボソボソして、なかなか飲み込めないご飯になってしまう。
玄米には白米と違う炊き方があります。
玄米にぴったりの炊き方なら、美味しくてモチモチのご飯が食べられますよ。


